ルームシェアあくゆー
悪友がルームシェアしてる話
普「ただい………香水くさっ」
西「うわ、ほんまや!換気換気!」
普「…あそこで死んでんのフランシスか?」
西「んー?よいしょ」
仏「痛いっ!ちょっ、蹴飛ばさないで!」
西「あ、うつ伏せやったから顔見えんかったんやー」
普「おい、てめーまた女連れ込んだな」
仏「何?何の話?お兄さん心当たりない」
西「フランシスさん、ビンタの痕がくっきりやで」
普「テーブルのこれは…忘れ物か?明らかに女物のマニキュア」
仏「………あはは!」
西「俺とギルが飲み誘ったのに来んかったん、これが原因?」
普「別に俺らいないときに女連れ込むのは自由だけどな、色んな後片付けすんのいつも俺だからな、お前ホント一回去勢しろ」
仏「お掃除一番得意じゃないギルちゃん!」
普「見知らぬ女の髪が詰まった排水口掃除する身になれよテメー!」
西「弟が弟なだけあってギル几帳面やもんね」
普「しかしいつも相手が不特定…いつか刺されるな」
西「実際ビンタされとるし」
普「さて、いつ刺されるか…賭けるかトーニョ?」
西「ええよー、じゃあ明日!」
仏「近い!待って怖い!やめて!」
普「じゃあ俺明後日にするわ」
仏「待って怖いホント怖い!お兄さんの愛はね、沢山の女の子に平等なんだよ!」
西「へー、そうなん」
仏「冷たいっ!あんまり言うと実現しちゃうかもでしょ…!ほら、住所一緒だとお前らも間違って刺されるかもじゃん!」
西「…………………」
普「…………………」
仏「あれ逆効果?二人とも目が人を撲殺出来そうなくらいカチカチの氷のような冷たさだよ?」
西「大丈夫やで、フランシス。かつて中国で去勢して宮廷に仕えた男たちもおった」
普「かつてイタリアには去勢した歌手たちもいた、まあ大丈夫だよ死にゃしねえよ」
仏「あれ、ちょっ、二人、手に持ってんのソレ、無理無理無理無理!イヤー!」
西「あ、今日給料日やったわ」
普「よし、出せ」
西「しかし、うちの家計管理がギルとか意外やろなあ」
普「お前だとやたらトマトに金つぎ込むしフランシスだと女に横流しするだろ」
西「弟くんが知ったら泣いて喜びそうやな」
普「いや、ルッツがいたら何もしねえわ……面倒だからな!」
西「ドンマイ弟くん」
普「何か三人で住んでるけどぶっちゃけ俺とお前で十分じゃね?」
西「せやなあ、俺もギルも体力仕事で稼げるし料理も家事も普通に出来るし」
仏「えぇえぇ!待って待って!ほら!お兄さん!癒し系お兄さん必要でしょ!」
普「なんだもう目が覚めたか」
西「癒し系やったらフェリちゃんとかがええなあ」
普「フェリちゃんはもう役割癒し系でもいいよな」
西「昔から掃除も料理も上手やし、まあ靴紐結べんけど」
普「可愛いからまあいいだろ」
仏「お兄さんも可愛いだろ!ほら!」
西「え?」
仏「真顔やめてよ!ホントごーめーんってー!」
普「じゃあこの部屋完璧に片付けてやるからじゃがいも料理作れ」
西「買い出し行くからトマト料理作ってー」
普「その間に風呂入ったり何だりしとけよ、ほいタオル」
仏「お、お前ら………っ!」
普+西「………」
仏「痛っ!避けないで!熱い抱擁をだな…」
西「ごめん、咄嗟につい…」
普「セクハラされるし…」
仏「お前ら優しいんだか冷たいんだかわかんない…」
悪友ってルームシェアしても、それぞれある程度家事して誰一人楽しないし
適度に自由行動でダラダラ同居続きそうだなと思う
ギルは掃除面倒だけど綺麗好きっぽいからやる人いなかったらやる、やるなら徹底的に磨きあげるってタイプ
親分は気ままに何かやれることやって、力仕事で一番の稼ぎ頭
兄ちゃんは料理やることが多いし、一番友達多くてたまに賑やかに宅飲みやホームパーティーしてくれる感じ
入れようかなと思って入れなかった↓
普「フェリちゃん呼ぶか?ルッツと一緒に呼べば来そう。あ、お兄様は?」
西「ロヴィ?呼んでええけど来んと思うし来たとしてアレ…結構固いけど大丈夫?」
仏「何が!?」
西「いや、頭…男ばっかやからストレス溜まって途中で頭突きとかしてくるかも」
仏「頭突きって!」
西「無言で脛蹴ったりもしてくるで…しかも連続蹴り」
普「痛い!それは痛い!」
仏「どんだけ男嫌いなの!?」
(10.07.23ログ、11.03.21up)