―私は私が何者であったか、はっきりと思い出した。 いずれ人間は私を置いていく、孤独はやはり寂しくて。 けれどもほんの少しだけ、限られているからこそ美しい彼らの生に憧れてみたりして。 私のために命を落とした彼らに贖罪と、 それから私の中に生きる彼ら全ての具現化した形たる存在であることの、責任。 だからこそ、確かに私には高い誇りがある。 そうだ、私は国である。